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第7回 看護の日ふれあい講演会開催

 毎年八代更生病院では「看護の日」にちなんで講演会を開催しています。「看護の日」とは21世紀の高齢化社会を支えていくために、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、老若男女を問わず、誰でも認識するきっかけとなるように制定されています。
 今回で7回目となる講演会は、地域の方へ認知症の理解を深めていただき、ともに支えあい、助け合えればという思いで、「認知症」をテーマに麦島公民館にて開催致しました。
 まず、当院の認知症疾患治療病棟の看護師より「4大認知症」について、症状別の困りごとに対する対応についての話がありました。例をあげると、「大切なものをしまって、しまったこと自体を忘れてしまった時、一番熱心に介護している人が疑われることが多いです。その対応として本人が言っていることが正しいという考えのもとに、一緒に探してあげる。」など、患者様の症状の特性をとらえ対応するポイントの話でした。
 次に特別講演として、認知サポーターを養成しておられるキャラバンメイトの宮本暢子先生より「よくわかる認知症」について御講演をいただきました。普段は地域包括支援センターで勤務しながら、地域の方へ認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する応援者(認知サポーター)を一人でも増やし、安心して暮らせる町づくりを目指されているそうです。基礎知識・対応・相談窓口などを分かりやすく紹介していただき、認知症の人への対応の心得‟3つの「ない」"1.驚かせない 2.急がせない 3.自尊心を傷つけない。という接し方を学びました。最後には認知症サポーターの方による振り返りの劇がありました。悪い対応と良い対応の比較を演じていただいて、イメージがつかみやすかったです。
 参加者の感想として、「とてもわかりやすく、興味深い内容でした。3つの「ない」が家族に対してもできるようにしたいと思いました。その人がその人として人生を送れるようサポートできればと痛感しました。」などたくさんの感想がありました。
 私たち医療関係者は認知症という病気ばかりを見がちですが、行動の根本に不安や恐れがあることを知った上で、症状に合った対応をしていけたらと思いました。